ロードバイクとママチャリの大きな5つの違い

ロードバイクとママチャリは、同じ自転車という部類ですが全く別物といっていいほど性能が違います。
その証拠に値段も全く違いますよね。本記事では、ロードバイクとママチャリの大きな5つの違いについて解説していきたいと思います。

形状の違い

ロードバイクとママチャリではタイヤとタイヤを繋ぐフレーム部分の素材が異なります。安値で手に入るママチャリは主に、鉄やスチールで作られたフレームが使われています。一方ロードバイクのフレーム素材として使われている素材は「アルミ」「カーボン」「クロモリ」「チタン」の4つです。アルミはママチャリでも使われることがありますが、軽く、丈夫でもあるのでママチャリでも少々お値段が張ることが多いです。そして、ロードバイクでアルミフレームが使われている場合は、ビギナーや廉価版、スタンダードな位置づけになっている場合がほとんどです。ロードバイクフレームでのスタンダードな素材は、やはりカーボンフレームになることが多いですね。また、ロードバイクで昔から根強い人気を誇るフレーム素材はクロモリ素材です。クロモリとは鉄ですが、柔らかな乗り心地があるので、クロモリフレームが譲れない!という方からは絶大な人気です。ツーリングバイクや、ロングライドに利用するロードバイクなどではわざわざ指定をしてオーダーをするライダーもいるとか。。やはり、ロードバイクの世界はこだわりを持った方が多いですね。

用途や目的が違う

ママチャリには、カゴ・泥除け・鍵・ライト・スタンドなどが装備されていますよね。チェーンにもガードがついています。カゴは買い物した荷物などを入れるためにあり、スタンドなども元から付いている点も実用性に特化した自転車だとわかります。用途として、あまり長くない距離をゆっくり乗るように作られているので、通学、通勤、買い物などに適しています。

一方ロードバイクは高速で走行できるようになっていて、使用用途に応じて必要なものをオプションで選んで装着するようになっています。通学、通勤にも適していますし、サイクリング、自転車レースなど用途も様々です。ですが、お子さんと一緒に走行するには向いていなかったり、大きな荷物を持っている場合は乗るのに適さなかったり、ママチャリとは用途が分かれています。ロードバイクは基本趣味の領域であり、ママチャリは生活必需品の領域と言えるかと思います。

重量が違う

ママチャリの重量は一般的に16k~20kgほどと言われています。一方ロードバイクの重量は10kg以下、軽いもので6kg~7kgほどの重さです。同じ自転車でもこれだけ重量が違うとは驚きですよね。重量の違いは、付属している装備や、フレーム、パーツの重さの違いにあります。自転車が軽いと、坂道を登るのが楽になり、自転車の漕ぎ出しも軽くなります。そのため、ロードバイクは必要最小限の装備にし、フレーム素材を重量の軽いカーボンやアルミにカスタマイズしたり、ハンドルや変速機、チェーンなどのパーツを軽量化したりします。

ライディングポジションの違い

ライディングポジションとは、乗り方のことです。街中でママチャリに乗っている人と、ロードバイクに乗っている人を見れば違いは一目瞭然ですよね。フレームの形状がロードバイクとママチャリでは大きく異なります。ママチャリに乗る際にはライディングポジションは、ほとんどの方が背筋を伸ばして乗っていますよね。しかし、ロードバイクでは基本的なライディングポジションは前傾姿勢となります。前傾姿勢を取ることにより空気抵抗を減らすことができるので、スピードを出して走ることが出来るんです。また、前傾姿勢を取ることによりライダーの体重を足にかけて、ペダルに力をかけやすくすることも出来ます。このような前傾姿勢だと、ライダーの全身の筋力を効率良く使えます。ママチャリのような背筋が伸びたポジションでは、上半身が地面と直角になっているためペダルを回すのはほぼ太ももになりますよね。前傾姿勢を取ることにより、足の筋肉から、お尻、腹筋、背筋、腕など全身の筋肉を使いペダルを回す力に導いてくれるのです。そのため、ロードバイクはダイエットにも良いと言われています。

速度の違い

ロードバイクとママチャリでは、用途が違うと解説しましたが、ロードバイクは高速で走ることの出来る自転車です。その速度は、ママチャリとは比べ物にならないほど早いんです。ママチャリの一般的な時速は10~20kmと言われています。もちろんママチャリは、ロードバイクと用途が違うので、荷物をたくさん乗せたり、子供を乗せたりした状態で低速走行でも安定して走るように設計がされているのでスピードはそこまで必要ではありません。一方で、ロードバイクでは軽く乗るだけでもママチャリでの一般的な時速は軽く超えてしまいます。一般的に初心者の方で時速20~30km程度の速度は出ます。中級車では時速30kmで数時間走行を続けることが可能です。ロードレース選手は普通に時速は40kmを超えますし、ゴール直前でのスプリントと言われる短距離でのスピード勝負は時速70kmほどで走行します。ダウンヒル、下り坂では時速100kmを越えることも多々あります。

いかがでしょうか。ロードバイクとママチャリでは見た目、用途、使用素材、速度などさまざまな違いがあることをご紹介いたしました。生活必需品のママチャリも、ロードバイクも一見似ていますが、全く別物の乗り物なのです。