ロードバイクのタイヤの寿命はどのくらいで来る?

ロードバイクのタイヤはとっても細いです。
その細いタイヤがバイクとライダーの体重、その他の荷重の全て受け持っていると思うとすごいですよね。しかし、ロードバイクのタイヤの寿命は知らぬ間に来ていることがあるんです。本記事ではタイヤの寿命に関してご紹介していきます。

スリップサインを目安に

ロードバイクのタイヤの寿命の目安を確認するには、スリップサインをチェックすることが大切です。スリップサインとは、タイヤの接地面に見える小さな丸穴や、接地面の下層部にある着色されたゴムの層のことです。小さな穴がスリップサインとして使われている場合は、穴周囲のタイヤゴムが摩耗によって削れていきます。タイヤが摩耗して穴の境界線が消え、タイヤの摩耗具合が目に見えてわかるのが特徴です。着色されたゴム層がスリップサインとして使われている場合は、タイヤの接地面がすり減ると、着色されたゴム層が露出するようになります。色は赤系の色であることが多く、ひと目ですり減っていることを確認できます。ただし、タイヤの種類やメーカーによっては、タイヤにスリップサインが設定されていない場合もあります。タイヤにスリップサインが設定されていない場合は、接地面にある溝の消耗具合や、走行距離や使用期間などの他の要素をチェックすることで、タイヤの寿命を測ります。

走行距離を目安に

ロードバイク用のタイヤでの走行可能な距離は、3,000km~5,000kmと言われています。タイヤの種類やメーカーによって走行可能な距離は異なります。ですが、走行距離が増えるると、タイヤのゴムが必ずすり減っていくことは事実です。また、新品で購入した際にロードバイクに取り付けられていることが多いクリンチャータイヤでは、タイヤ内のチューブも消耗部品となります。自転車用チューブは5000kmが交換目安なことを覚えておきましょう。しかし、ロードバイクには自動車やオートバイのように距離計が搭載されていません。なので正確な走行距離は自動で測ることはできません。走行距離を測るには、サイクルコンピュータやスマートフォンのアプリを利用すると便利ですよ!

ヒビや亀裂など

形状の変化を目安にヒビ割れや亀裂は、乗車によってどうしても避けられません。ロードバイクのタイヤは乗車しているだけでも、タイヤにとっては負担となるので、小さなヒビや亀裂などのキズがついてしまいます。タイヤは複数のゴムや繊維が重なり構成されています。タイヤの小さなヒビ割れは、タイヤ表面の層が乗車による摩擦や、自然劣化によって発生するものです。しかし、タイヤの表面に小さなヒビ割れが見えたからといって、すぐにタイヤを交換する必要はありません。
すぐにタイヤ交換が必要な亀裂の大きさの目安は1cm大です。1円玉の半分ほど大きさを目安としましょう。
また、ガラス片やクギなどの突起物がタイヤに突き刺さった場合は、亀裂が生じます。タイヤの亀裂から白い繊維が飛び出していたり、縫い目のほつれ糸が飛び出ている時は、亀裂がタイヤの深層部まで浸透している可能性が高いです。この場合は、事故や車体の損傷を避けるためにも、早急なタイヤの交換が必要となりますので注意しましょう。

タイヤの交換時期を判断する点検方法と整備方法初心者の方は、点検や整備を怠りがちですが、安全に走行する上では欠かせません。サイクリング中や、出先でのタイヤ交換は極力避けたいですよね。そこで、タイヤ交換時期を事前に判断できる簡単な作業をご紹介致します。・タイヤの拭き掃除タイヤの拭き掃除とは、ぞうきんや着古したTシャツまたはウエスなどで、走行後のタイヤの汚れを拭くだけです。タイヤの拭き掃除をすることで、ゴム劣化を抑えることが可能となります。

また、タイヤを見ながら拭き掃除をすることで、タイヤの異常や摩耗具合を見つけやすいのがメリットです。・空気圧のチェックロードバイクのタイヤ空気圧が適正になっているかチェックするとことで、タイヤがきちんと路面に食いついている感覚がわかるようになります。タイヤの空気圧チェックは適宜行うのがおすすめです。なんとなくタイヤに違和感がある気がする時は、ロードバイクのタイヤに空気を入れるだけで改善できることもあります。もし、タイヤに目立つ外傷が無く、一見目視では異常が無い様に見えても、空気を入れてもタイヤが膨らまなかったり、すぐに空気が抜けるといった症状が起こる場合は、タイヤかチューブにトラブルがある可能性があります。適正空気圧の値は、タイヤの側面に表記されています。万が一、わからなければ販売店やメーカーHPでチェック出来ます。

手に入れた憧れのロードバイクは是非とも長く乗っていただきものです。数あるパーツの中でも走ったり、曲がったり、止まったりという負荷がかかるタイヤの寿命について解説しました。是非、今回おさえたポイントを中心にタイヤの様子を日頃から見る癖をつけ、大切に、長く愛せるマイロードバイクにしましょうね!