ロードバイクは何故速く走れるのか?

スポーツ用の自転車は、ロードバイク、マウンテンバイク、クロスバイクと分かれています。ロードバイクは本来、競技用自転車として作られました。競技用なので、舗装路をより速く、遠くまで走ることを目的とし、必要のない部分を削ぎ落とした作りとなっています。本記事では、どのようにしてロードバイクが速く走ることができるのかを解説します。

重量が軽量化されているから

ロードバイクは、スピードを追求するため、軽量化されています。プロレースでは6.8㎏以上でなければならないという規則はありますが、基本的にロードバイクは8kg前後の重量です。そのため、全ての部品が軽量化を念頭にいれて作られています。

ハンドルの形状

ロードバイクといえば特徴的なのがドロップハンドルですよね。自転車にとって空気抵抗は最も邪魔な存在です。ドロップハンドルは、この空気抵抗に打ち勝つ秘密があるんです。ロードバイクに乗っている人は、走行中に前傾姿勢であることはご存知かと思います。前傾姿勢になるのは、このドロップハンドルが理由なのですが、前傾姿勢で体が空気を受ける面積が減るから、長時間楽に巡行できるようになります。また、空気抵抗が少ないのでスピードを出して走行できるというわけなんですね。

ギアがスピードを出せる鍵を握っている

ロードバイクがスピードを出せる一番のポイントはギアにあります。自転車では、同じ回転数でクランクを回した場合は、前後のギア比で決まってきます。自転車には前ギアと後ギアがあります。例えば、前ギアが50T(歯が50個ある状態)、後ろのギアが20Tとします。この状態で前ギアを1回転させると、後ろギアはホイールが2.5回転する事になります。ホイールの回転数は、前後のギア比によって進む距離が決まって来るんです。ロードバイクでは前のギアが53T、後ろのギアが11Tというのが最速の組み合わせと言われています。クランクを1回転させるとホイールは4.82回転します→(ギア比:4.82)この状態で90rpmでクランクを回した場合、自転車の速度は約55㎞/hになります。一方通常の自転車ではどうでしょうか?前32T×後14T程度(ギア比:2.29)これだと、同じ90rpmで回しても30㎞/h程度にしかなりませんよね。
ただ、スピードが出るギアはその分重量が嵩みます。スピードを出さない時は、もっと軽いギアを選ぶ必要がありますが、この時変速機が役立ちます。今では前2枚×後11枚の22段階のギアを、ハンドルを持ち変えることもなく、手元で瞬時に変えることが出来るので、技術の進歩には感謝していきたいですね。

ロードバイクとクロスバイクはどちらが速い?

ロードバイクとクロスバイクのギア比ほぼ同じです。単純に同じだけの力を掛ければ、同じだけの速度が出るので、速度は対して変わらないのではないか?と思いますよね。しかし、これはちょっと違います。ロードバイクは速度を出すために、力をどのように楽にして走行するかというポイントに焦点を置いています。これに対し、クロスバイクは速度が上がらずとも、快適に漕ぎ続けられるように設計されています。フレームの形状の違いを見ると一目瞭然です。クロスバイクのフレームは、マウンテンバイクのようにアップライトポジションと呼ばれる、体が起きた状態になり、呼吸をするのに楽な姿勢を取れるようになっています。一方ロードバイクはその反対で、背中を丸めた前傾姿勢で走行しますよね。息苦しい体勢を取るように設計されているのは、自転車が速度を上げて維持するのに邪魔になる空気抵抗を少なくするためなんです。速度を上げようとするとき、体が空気に触れる面積が多いのと、少ないのとではどちらが大きな空気抵抗を受けるのか明白ですよね。

タイヤの太さ

タイヤの太さが肝ロードバイクの速さの秘密にはタイヤの太さが関係しています。ロードバイクの細く高圧なタイヤは、太く低圧なタイヤに比べて転がりが軽いので、速度維持に向いています。そして、タイヤはフレームによって適合する太さが異なります。ロードバイクのフレームにはそもそも太いタイヤを装着することはできません。フォークのクリアランスが、あらかじめ狭くなっているため、太いタイヤが入る余地が無いといった方が正確ですね。

いかがでしょうか?ロードバイクには速く走れる秘密がたくさんあることがお分かりいただけたでしょうか?速度の観点だけで見ると、クロスバイクとさほど変わりはありませんが、高速で走行するのが他の自転車に比べ楽な点がポイントです。そのため前傾姿勢での走行は長時間続けることはできませんが、高速で走行する必要がない時は体制を変えていくことで、体力を維持しながら走行することができます。自転車の力だけに頼らず、自分の体力をつけていくことも必要ということですね。