これからの日本のサイクルツーリズム

サイクルツーリズムと聞いてどのようなイメージがわきますか?サイクルツーリズムとは、自転車を活用した観光の総称ですが、今コロナ禍の下では大注目の観光産業となりつつあります。その中でも人気なのでが、スポーティーで長い距離でも疲れにくいロードバイクのようなスポーツバイクを使ったイベント。これからの日本の観光業界では、今まであまり注目されていなかったサイクルツーリズムが鍵となることでしょう。

サイクルツーリズムには魅力がいっぱい

サイクルツーリズムの魅力は、普段はつい見落としがちになる、四季折々の美しい自然や街並みを五感で感じることができることです。また、その土地の暮らしや文化に触れながら地域を巡ることができ、旅先で楽しむアクティビティとしても気軽に体験できます。まだ体験していない方も是非この機会にサイクルツーリズムの魅力を知れば、今後の観光の仕方も変化していくのではないのでしょうか?安心で安全。そして静かな環境で五感をフルに使って日頃の疲れを取り除けるサイクルツーリズムにあなたもハマってみませんか?

サイクルツーリズムの種類

サイクルツーリズムには、取り組み内容ごとにいくつかの種類に分かれています。主な種類は、4つで下記のように分かれています。・参加型・観戦型・設置型・ツアー・企画型それぞれの種類によって、内容は異なり、地域の特色が表れているのが特徴です。参加型は、特定の日にサイクリストを集めて、特定のコース走行します。参加型のイベントは全国各地で行われており、例えばサイクリングとグルメを掛け合わせたような、地域の特色を前面に出したものもあり、楽しめます。観戦型は、プロのロードレーサーが公道などを使用して競技を行います。それを観戦するのが観戦型と呼ばれる種類となります。観戦型の競技は、ロードレースだけでなく、マウンテンバイクやBMXショーなど、自転車に関する競技を開催し、地域を盛り上げる取取り組みもあります。それぞれ違った面白さがあり、大きな大会もあるので一種のお祭りのようなものです。設置型は聞き慣れないように思うかもしれませんね。いわゆるサイクリングロードなどを設置し、サイクリストを集客して行うイベントを設置型と呼びます。ツアー、企画型とは、現地まで自転車を輸送し、自転車のツアーを楽しむパックを提供したり、休日にサイクリストを集客して、目的地まで自転車を運んでサイクリングを楽しむイベントのことです。

今後のサイクルツーリズムの可能性

最初に記述したように、コロナ禍の下では感染リスクが低く、健康維持にも環境にも良い自転車が今後もっと需要をのばしていくのではないかと言われています。また、サイクルツーリズムを発展させることで、サイクリストも自治体も恩恵を受けることができます。サイクルツーリズムが発展すればするほど、自転車で走る環境の整備が積極的に行われます。日本国内では、自転車で走る環境が海外に比べてまだ不十分なので、こういった自治体の取り組みは、サイクリストにとって嬉しい限りですよね。また、自治体にとっては、新しい提案をできるので、観光業の発展に大きくつながります。今まであまり注目されていなかった観光地が、自転車で特定の道を走ることで、集客につながり新たなスポットを当てることができるようになります。例えば、サイクリングでお腹がへれば現地のグルメを食べてもらうことができるなど、サイクルツーリズムを活用することで、町全体のブランディングにつながります。

おすすめのサイクルツーリズム

国内では、国土交通省から認定された「ナショナルサイクルルート」が3つあります。(2020年時点)・愛媛県今治市と広島県尾道市を繋ぐ「しまなみ海道」・滋賀県の琵琶湖一周の「ビワイチ」・茨城県霞ヶ浦一周の「霞ヶ浦りんりんロード」これらの県はサイクルツーリズムはもちろんのこと、自転車走行空間である自転車走行レーンの整備がされていたり、その他案内表示やレンタル自転車、各レベルを示したサイクルマップ、多言語表示、サイクルステーションなど自転車での観光スポットとしての整備が整えられています。観光は交通整備や、インフラありきのものですよね。ここまで整備するにはもちろん膨大な資金が必要となりますが、コロナ禍の下では通常の観光での集客は見込めないのが現状です。今までは考えていなかった自転車を駅やバスターミナル、空港、港からの2次交通と見据えていくことが新たなまちづくりとして重要視されています。

いかがでしょうか?本記事では、サイクルツーリズムの魅力や今後の日本におけるサイクルツーリズムの可能性に関してご紹介させていただきました。コロナ禍になり観光から意識が離れてしまっている方も多いはず。日本全国に観光産業や地域復興のビジョンにはサイクルツーリズムが大切とされている理由をおわかりいただけたかと思います。全国のサイクルツーリズムを調べて、読んでいるかたにも是非参加していただきけたら嬉しいです!